- 自宅で開業・会社設立する場合のメリット・デメリットとは?
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2016年4月6日
最近、特に起業のお手伝いさせていただくことが多いのは、社長お一人で会社設立し、
自宅で開業するパターンです。
飲食店などの店舗ですと、一人で開業・会社設立する方は少ないと感じますが、
デザイナーや士業など一人でもできる人的サービス業では、1人で自宅兼事務所
から開業・会社設立する方が結構多い印象があります。
自宅開業の魅力は何と言っても家賃負担がない点です。
皆さん事業を開業し、軌道に乗るまでは、固定費をできる限り抑えたいですよね。
ランニングコストが抑えられるということは、同時に事業に失敗した時の損失
(リスク)も抑えられると言えるでしょう
そのような点を踏まえると、自宅を本店として気軽に開業・会社設立するの
も一つの選択肢と言えるでしょう。
ただし、自宅開業には一定の注意点があります。
そのメリット・デメリットについて考えてみました。
【自宅で会社設立するメリット】
・事務所の賃借料が不要であること。
・通勤時間が少ないため時間を節約できること。
~1日1時間通勤時間を節約できるとすると1週間で7~8時間、1ヶ月にする
と30~40時間も節約できることとなり無視できません。
・通勤交通費が節約できる。
・自宅の水道光熱費の一部が経費になる。
・自宅家賃の一部を経費にすることができる場合がある。
【自宅での会社設立が向いている業種】
・顧客が事務所に来所する必要がない業種
・広いスペースが必要でない業種
・自宅で作業ができる業種
は、自宅開業に適している業種と言えるでしょう。
下記のものがその代表的な例と言えるでしょう。
♢ライター
♢芸能タレント
♢ウェブデザイナー
♢ネットショップ
♢翻訳家
♢コンサルタント
【自宅で会社設立するデメリット】
・住宅地であれば通常、人通りは多くないため、飲食業・小売業には
向かないでしょう。
・顧客の安心感が低い。
・家族の生活の場でもありますので、公私の区分があいまいになります
し、例え自宅開業はできてもその後の家族の理解・協力が必須となる
でしょう。
~そもそも自宅で店舗など顧客に来てもらえるスペースを作れる余裕が
あるケースはまれと言っていいでしょう。
ましてや、駐車場が必要な業態の場合、自宅開業にはかなりハードルが
高くなります。
・人を雇用することが難しい。
~勤める側からすれば、自宅開業の勤務先は敬遠されがちになります。
本格的に事業を拡大していく気があれば店舗や事務所は最初から借りた
方が良いでしょう。
・近隣トラブルの可能性にご注意下さい。
~不特定多数の者を顧客とする場合、騒音、無断駐車などによる苦情が
来たりすることも想定されます。
近隣への配慮にも注意が必要です。
【自宅開業・会社設立が向いていない業種】
・飲食業、小売業など、立地が良くないと集客で苦労する業種では自宅
開業には不向きと考えられます。
【まとめ】
当初から本格的にやっていくつもりなら、最初から事務所を借りることが
お勧めです。雇用を考えている場合も同様です。
しかし、究極の低コスト経営は、自宅開業が基本ということもできます。
自宅開業に支障がない業種であればメリットが大です。
業種、取引先の信用度、従業員を雇うかどうかが判断のポイントと思われます。
オンオフの切り替えがしづらいなどいくつもデメリットがあることも事実です。
しかし、資金も少なく、当初は社長一人でということであれば、背伸びせず、
あえて自宅で開業するのも賢い選択肢と言えるのではないでしょうか。
また、女性の方の場合、家事や子育てがしやすいなど男性とは異なる
視点も考えられるでしょう。
なお、自宅が賃貸物件の場合、自宅を事業に使用することについて
支障がないか管理規約等で事前に確認しておきましょう。
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