- 飲食店の「FLRコスト」とは?!飲食業の社長様に会社設立時に知っておいてほしいこと。
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2016年11月19日
今回は、飲食店経営において重要とされているコストの考え方について
みてみましょう。
飲食業は、誰でも参入しやすい半面、廃業する飲食店も多く現実はそれほど甘くは
ありません。
今回は、飲食業の会社設立に際して、経営上のポイントとなる「FLRコスト」について
考えてみました。
【FLRコストとは?】
飲食店の経営上、会社設立時には社長様に是非、知っておいていただきたい
売上に対するコストの割合を示す「FLR比率」というものがあります。
これは、飲食店で利益を出せるかどうかの一つの指標とされているもので、
是非とも押さえていただきたいものと言えます。
(1)F(Food)・・・・原材料費
(2)L(Labour)・・・人件費
(3)R(Rental)・・・家賃
上記で(1)~(3)の合計で売上の70%以内に抑えることが重要と言われて
います。
そのうち特に上記のうち(1)の原材料費と(2)の人件費で60%以内に抑える
ことが必要とされ、個々の内訳は、下記の割合が目安とされています。
①F原材料費・・・30%
②L人件費・・・・30%
③R家賃・・・・・10%
この比率を超えないように意識してコントロールすることが
安定的に利益をあげていくことのポイントと言えるでしょう。
ところで、当然この「FLRコスト」以外にも水道光熱費など諸々の販管費が
かかるわけですが、
例えば、これらを10%~20%の範囲で抑えることができれば、結果的に
営業利益が10%~20%出ることとなるわけです。
なお、高級レストランの場合など、もっと原材料費率や人件費率が高く
なる場合もあり、上記のFLR比率が当てはまらない場合もあります。
このため、自社の収益構造をしっかり管理していくためにも、自社の「適正な」
FLR比率を理解した上でこれをコントロールしていくことが最も大切なプロセスと
言えるでしょう。
なお、家賃は開業前に既に決まっており、後から改善したりすることは通常、
難しいわけですが、
これに対し、原材料費、人件費については、開業後も制御可能である面が一つの
ポイントと言えるでしょう。
多忙な社長様は、ある程度軌道に乗ってくると、ややもすると経営は、ドンブリ
勘定陥りがちです。
しかし、油断していると、急に売上が落ち込んだりする場合もあり注意が必要です。
ドンブリ勘定を脱して、
「今、利益がキチンと出ているかどうか」
よりも
「なぜ、利益が出ていないのか?」や
「どうしたらもっと利益が出るか?」
に着目し、経営データを検証していただきたいと思います。
飲食店の業績は、景気や競合店の状況によっても気を抜いていると、
急に売上が下がり始めることもあります。
是非、日頃から預金残高だけでなく、数値の変化をしっかり捉えられるような
管理体制を取っておきたいものです。
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