- 50%「超」は社長が出資しておかないとキケン!?/友人・知り合いから出資を受ける場合の注意点
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2016年9月3日
株主からの出資による資金調達をすることは、「返済しないで良い資金」を
受け入れることとなりますので、会社にとっては多大なメリットがある一方、
注意点もあります。
友人・知り合いなど「第三者」からの出資を受ける場合です。
社長が1人で出資する場合、議決権100%を有する社長の意見が何でも通りますので
意思決定に問題が出ることはありません。
ここで注意していただきたい点は、株式の過半数を社長が持っていないと、重要な
決定事項において社長の意見が通らないという点です。
この場合、あなたが仮に社長であったとしても、経営は、株式を過半数持っている
他のグループに握られてしまう可能性がある点にご留意下さい。
【知り合いから出資を受ける場合の注意点】
良いプランを持っているものの、自己資金が少ないため社長よりも多く出資して
くれる人がいる場合や、多くの株主に少しずつ出資を受ける場合も要注意です。
資金を拠出してくれるのは大変ありがたい話ですが、
社長以外で過半数を握られるということは、社長は、いつ解任されるかもわから
ないし、事実上、会社を自由に動かせなくなるということを指します。
このような申し出を受けた場合、全額を出資とせず、一部は融資を受ける形を
提案してみるのも一つの方法かと思います。
【友人と2人で起業する場合の注意点】
仲良しの友人2名で会社設立して、均等にちょうど50%ずつ出資している場合
で起業する場合にも注意してほしいポイントがあります。
それまで、どれだけ仲良くやってきた場合でも、一旦、経営方針で大きく意見が
対立してしまうと、議決権比率が同じ場合、どちらも過半数が取れないため、
意思決定がストップし、経営に大きな影響が出ることが懸念されます。
このような事態を防止するためにも、社長の持ち株割合は最低でも50%超にして
おくことが望ましいでしょう。
(わかりやすく言うと51%にしておけば安心だということです。)
【借入れによる資金調達という選択肢】
なお、知り合いから資金調達する場合、経営への影響力を考えると、出資でなく、
経営権に影響を及ぼさない借入による資金調達も考えられるでしょう。。
また、その場合でも、借入れは、身近な親族を除き、できれば金融機関等からの借入で
調達することをお勧め致します。
このためには前提として自己資金については社長が準備することが重要となります。
開業資金総額のうち自己資金で不足する額を、金融機関からの融資に頼るのが、
最も身軽で機動力のある資金調達方法と言えそうです。
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<参考記事>
【社長の出資比率は?持ち株をちょうど半分ずつ持っていると大変なことに!?】
http://fukunaka.jp/kaisha/2015-05-13-486/
【社長持ち株比率は?株を何%持っていると安心できるか?】
http://fukunaka.jp/kaisha/2015-05-20-501/
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