- 開業・会社設立後も資金繰りで「苦労する人」が36%!/公庫・新規開業実態調査から分かること
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2016年7月6日
【新規開業実態調査から】
日本政策金融公庫の「新規開業実態調査2015」によると
開業時の年齢は、30代が35.8%、40代が34.2%となっています。
平均は42.4歳となっています。
なお、新規開業者のうち女性の割合は17%ですが、年々高まっているようです。
開業費用は、500万円未満の割合が32.8%で最も多く、
次いで500万円~1,000万円の割合が31.6%となっています。
結果として、合計6割以上が、1,000万円未満となっています。
興味深いのは、下記の「開業時に苦労したこと」と「現在苦労していること」の上位です。
(1)【開業時に苦労したこと】
①資金繰り、資金調達・・・47.1%
②顧客・販路の開拓・・・・43.3%
③財務・税務・法務に関する知識の不足・・・26.9%
(2)【現在苦労していること】
①顧客・販路の開拓・・・・40.8%
②資金繰り、資金調達・・・36.3%
③従業員の確保・・・・・・28.5%
総じて「資金調達面」、「営業面」、「人材面」、「知識面」が
経営者さんの課題となっています。
ただ、このうち知識は徐々に時間とともにカバーがきく部分があるでしょうし、
事業が進展すると人材が必要になってくる事情があるでしょう。
なかでも、会社設立した当初は資金が準備できないと起業できませんから
資金繰りが一番の経営課題であることは理解できます。
しかし、創業融資を受けて、その後経営が軌道に乗ってくると、今度は
営業面の課題にウェートが移ってくるのは、とても自然な流れと言える
でしょう。
しかし、開業後の「今」も資金繰りで苦労している経営者さんが約36%もいると
いう事実は、注意すべき点と言えます。
自己資金のみでスタートした場合や、余裕のない資金で起業した場合、
資金が尽きてしまったら、その時点でゲームセットです。
会社設立する時は、実は、政策的に創業融資制度が充実しており、
実績のない会社にとって、資金を借りやすい時期でもあります。
ぜひ、借りられる時に十分な資金を借りて、会社を早期に成長軌道に乗せましょう。
会社設立時に十分な資金を調達できるかどうか?
はその後の経営の安定のために何より重要と言えます。
渋谷区桜丘町の福中税理士事務所では、現在、創業融資の無料相談会を
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