- 黒字なのにお金がない!? 新設法人の資金繰りの留意点
-
2015年10月28日
会社がうまくいってくると、何とかいけそうな気がして、積極的に投資をする
社長さんが多く見受けられます。
しかし、投資をするためには先行投資として、売上が発生する前に「在庫」「設備」
「人材」を獲得するための資金が必要となります。
いわゆる「設備資金」や「運転資金」です。
起業してしばらくすると売上が増えてきます。
“売上が増えてくる” この時期に、特にご注意いただきたい点は、売上と入金の
「タイムラグ」です。
通常、物品販売などでは、販売しても代金の入金は、通常1~3ヶ月先です。
これに対し、
(1)常に仕入資金の支払いが先行すること。
(2)売り上げの増加に合わせて、仕入代金も大きくなること。
(3)売り上げが増える時期は、その前に人材採用、設備投資したりして
ランニングコストが重くなること。
その結果、売上の伸びが大きくなる時期ほど、資金が不足することになります。
黒字なのにお金がない事態は、こんな時に起きやすいので十分ご注意下さい。
事業は資金があるうちは、挽回ができますが、資金がなくなったら
「万事休す」です。
外部要因によって、在庫を積み上げたところに、リーマンショックのような
急激な景気後退が重なったりした場合には、今まで問題なく営業されてきた会社でも、
連鎖倒産等に巻き込まれて廃業を余儀なくされる場合もあります。
このため、
・資金管理は、売上や経費を「ギリギリ」でなく「厳しめ」に見積もっておきましょう。
そして、本当に困ったとき、早めに金融機関に相談できるように、できれば日頃
から資金繰り表を作り、いざという時に慌てないよう準備しておきましょう。
・在庫をかかえ過ぎない。(早めに売る)
・支払条件などの見直し
も、日頃からでもできる資金繰り改善策と言えるでしょう。
税理士は経営者さんの最も近くにいる専門家です。
資金繰りを始め、会社のことなら税務会計以外のことも聞いてみて下さい。
税理士でお役に立てることも多いはずです。
税理士を上手に使って、少しでも事業の不安を減らし、事業に専念して
いただきたいと思っています。
渋谷区の福中税理士事務所では、
資金繰り、会社設立代行を入口にこれから成長していく中小会社さんの
サポートに力を注いでいます。
創業期のお悩みはどうぞお気軽にご相談下さい。
- 2017年1月22日 会社設立したら届出書の提出期限にはご注意下さい!
- 2017年1月13日 資本金が少ないとこんな問題点が!
- 2017年1月8日 法定調書とは?!起業したら知っておきたい法定調書作成のポイント
- 2017年1月1日 起業前の準備の大切さについて/人脈、自己資金はすぐにはできません!
- 2016年12月25日 敷金・保証金は経費にならない!?設立時の物件費用の留意点
- 一覧