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減価償却方法を会社の状況に合わせて使い分けよう!定額法と定率法

2015年12月20日

固定資産の償却方法には、主に「定額法」と「定率法」という

2つの方法があります。

 

どちらも、償却費として計上できる合計額は同じなのですが

相違点があります。

 

ここで、それぞれの償却方法について確認してみたいと思います。

 

まず、分かりやすく言うと、

「定額法」とは、購入した金額を基に、毎期「均等額」を償却費

として費用にしていく方法です。

 

これに対し「定率法」は、最初の方に多く償却費を計上していき、

後から償却費が減少していく方法です。

 

【定額法のメリット】

初期の償却費が定率法に比べ少ないため、利益を出しやすい点が

定額法のメリットと言えます。

 

また、毎期定額の償却費が計上されるため、計算がカンタンで、

利益が読みやすいという点もメリットといえます。

 

 

【定率法のメリット】

税務面から言うと、早く経費にすることができる定率法の方が

早めに資金繰りを改善することができるという点でメリットが

あると言えるでしょう。

 

【定率法のデメリット】

逆に計算がわかりづらいこと、最初の方に多くの償却費が

計上されますので、一般的に多くの固定資産を取得する場合、

初期に赤字になりやすいという側面があります。

 

このため、取引先、金融機関などの第三者に決算書を見せる

ことが想定される場合などは、留意しておく必要があります。

 

ただし、毎期、収益が安定している業態、融資、その他決算書

を第三者に見せる必要がある場合、「定率法」の場合は、特に

起業当初には、業績(決算書)の見栄えが悪くなりやすい点に

注意が必要です。

 

利益を出したい場合や、簡便な経理処理を求めるのであれば

「定額法」を、節税を重視する場合は「定率法」というのが

判断の目安と言えるでしょう。

 

会社の状況に合わせて使い分けることがポイントです。

 

渋谷区の福中税理士事務所では、会社様の状況に合わせた

最適なご提案を心掛けてサポートさせていただきます。

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